スウェーデンの歯科事情
7月からスウェーデンの歯科に関する規定が変更になった。ざっというと、以下の3つ。 ①歯科治療手当金の支給
②歯科医との治療計画の取り決め
③高額治療の補償金
①は、年齢に応じて、歯科治療にかかわる費用を一定額補助されるというもの。例えば、29歳以下の人には、歯科治療費として年間5000円強が支給される。日本でも子どもの予防接種が無料になったりするが、それの歯科治療版といったところだろうか。
②は、3年間は一定額で基本的な治療(検査、歯石除去、治療など)を行えるという仕組み。
③が一番面白いと思う。これは一定以上治療コストがかかった際に、国定める機関(Försäkringskassan)が一定額以上は支払うという仕組み。歯科医院はそれぞれ独自に価格設定ができる。また患者に対して、診断、治療方針と治療根拠、代替治療法、いくらの補償金(キャッシュバック)が得られるかということを提示しなければいけない。2009年からは、歯科医院ごとの設定価格がインターネット上にオープンになる予定だそうだ。
要するに、スウェーデンの歯科治療は、
◆ 予防的に歯科医院にかかるインセンティブがあり、
◆ 歯科治療にかかるコストが予測可能(歯科治療にめちゃくちゃお金がかかることはない)
日本だと保険外治療を選択すればかなりの費用が発生する。(例えば、保険外で前歯をいれると1本10万前後くらいする・・・)
また、「なぜその治療がよいのか」「どの程度のスケジュールで行われるのか」
それらを合理的に説明してくれる歯医者もまだあまり多くは無い。
病院で使用されているクリニカルパスなどは歯科の治療では是非使っていただきたいと
思うがパスを導入している歯科医院もそれほど多くない。
スウェーデンという国は、極めて合理性を重視する国である。「良いと考えること」を実現するための合理的方法をシンプルに編み出していく。それを支える国の仕組みとして、社会主義的保障制度がある。
